【2022年確定申告】住宅ローン控除をネットで申請する方法
オンライン申請のメリット・デメリットもまとめたよ
住宅ローン控除を受けるには、初年度に確定申告をします。確定申告書の提出は最寄りの税務署で行うことができ、2022年(2021年/令和3年分)の確定申告の期限は、令和4年3月15日までとなっています。
「忙しくて税務署に行く時間がない」「税務署が遠くて面倒」「コロナ対策が不安」という方もいるのではないでしょうか。
住宅ローン控除を含む確定申告は、自宅からオンライン申請できます。今回は、パソコン、もしくはスマホを利用したオンライン申請について「メリット・デメリット」と「オンライン申請の流れ」についてまとめました。
住宅ローン控除の申請って
スマホでもできるんだって!
電子申告システムを使うんだよ。
確定申告ができるんだって。
便利な世の中になったねぇ。
【確定申告】
オンライン申請のメリット・デメリット
自宅でできるオンライン申請は、「税務署にでかける手間はなくなる」というメリットがある反面、「事前準備に手間がかかる」などのデメリットもあります。
ここでは、オンライン申請のメリット・デメリットについて紹介します。
オンライン申請のメリット
自宅ででき、書類の提出もオンラインからでOK
インターネットの環境があれば、自宅でできるということが最大のメリットですね。期間内であれば、24時間いつでも提出可能なので、日中は仕事で忙しいという方も空いた時間で完了させることができます。
申告書を印刷して直接提出する際には、証明書など添付が必要な書類があります。e-Taxを使ったオンライン申請の場合は、添付書類はPDF形式で保存して、オンラインから提出できます。
税金が還付されるまでが早い
住宅ローン控除申請の場合、申告書を出してしばらくすると、指定の口座に払った税金の一部が戻ってきます。紙の申告書を提出するより、処理手続きが早く済むため、通常なら1か月~1か月半かかる時間が3週間ほどに早まります。
2年目以降の手続きが楽になる
住宅ローン控除の2年目以降の手続きに関して、個人事業主は確定申告をする必要がありますが、会社員の方は勤務先の年末調整で手続きを行うことができます。
2年目も申告が必要な方は、マイナンバーカードを使ってe-Taxで申請をしておくと、システム内の「証明書データ」を年末調整で利用することができます。「証明書データ」を年末調整ソフトなどに取り込むことで、控除額が自動で算出されるため、自分で計算する手間が省けます。
オンライン申請のデメリット
事前準備が面倒
この後の項目で紹介しますが、確定申告書を作成する前に、準備が必要になります。昨年まではマイナンバーカードリーダーがないと登録できませんでしたが、今年からマイナンバーカードの読み取りにスマホが利用できるようになるなど、少しずつ改善されてはいます。
直接読み取りが可能なスマートフォンなら楽に登録できますが、そうでない場合はカードリーダーを使ったe-Taxの登録が必要です。
マイナンバーカードのないと登録が不便
マイナンバーカードを使わずにオンライン申請をする場合は、事前に税務署に行ってe-Tax登録のためのIDとパスワードを発行してもらう必要があります。
入力画面やシステムなどが分かりづらい
確定申告は、国税庁のシステムやスマホアプリで行います。入力画面で要求されるものが特殊であるということもあり、普段から民間のサービスやアプリを利用している方でも、戸惑うことが多いようです。
公式ホームページなどで画面操作の方法を説明していたりしますが、そもそもインターネットに不慣れな方には、難易度が高いかもしれません。身近で詳しい人に助けてもらう、などの工夫が必要になりそうです。
【確定申告】住宅ローン控除、オンライン申請の流れ
国税庁の公式ホームページ内にある「確定申告書等作成コーナー」を使えば、パソコンやスマホを操作して確定申告書を作成できます。
税務署に持参、もしくは郵送する場合には、作成した申告書を印刷して提出するのですが、e-Taxを使用することで自宅から送信することができます。
【国税庁】確定申告書等作成コーナー
■オンラインで確定申告するための手順
Step1. 申告書類を準備する
売買契約書など住宅ローン控除に必要な申請書類を揃えます。
①確定申告書
②住宅借入金等特別控除額の計算明細書
③マイナンバーカードまたは通知カード(+本人確認書類)
④土地・建物の登記事項証明書
⑤売買契約書、工事請負契約書の写し
⑥源泉徴収票
⑦住宅取得資金に係る借入金の年末残高等証明書
⑧特例要件の証明書類
⑨購入にあたり補助金等の交付があった場合はその額を証する書類
※④⑤⑦⑨はe-taxでの申請でも書類提出が必要です。PDF形式で保存しておきます。
Step2. 申告書を作成し、提出する
1)オンライン申請するための事前準備(e-Tax登録)
e-Taxを使えるようにする方法には、あらかじめ登録をしなければなりません。登録方法には「マイナンバーカード方式」と「ID・パスワード方式」の2種類があります。
■マイナンバーカード方式
マイナンバーカード方式は、マイナンバーを利用した方法です。マイナンバーカードを手元に用意し、これを読み取るために、読み取り機能付きのスマホか、ICカードリーダーを準備しましょう。
スマホで読み取れるようになったのは、令和3年分の申告から。これまではICカードリーダーを持っているか、次で説明する「ID・パスワード方式」を使う方法でしかオンライン申請ができず、不便な状態でした。
マイナンバーカードの読み取りに対応しているスマホは、以下の一覧で確認できます。
<マイナンバー対応スマートフォン一覧>
https://www2.jpki.go.jp/prepare/pdf/nfclist.pdf
対応しているスマホに「マイナポータルアプリ」をインストールし、画面の操作指示に従ってマイナンバーカードを読み取ります。読み取り完了した後に申告書の作成となります。
■ID・パスワード方式
マイナンバーを使わない場合には、事前に税務署でIDとパスワードを発行してもらう方法があります。税務署の職員と対面で本人確認を行うため、写真付きの本人確認書類を本人が持っていくことになります。
こちらは、マイナンバーカードが十分に普及するまでの対応策としています。マイナンバーカードを持っている方は、事前に届け出等の必要がないマイナンバーカード方式の方が簡単です。
2)「確定申告書等作成コーナー」で申告書を作成。
上記2つのどちらかで事前にe-Taxの準備をしてから、「確定申告書等作成コーナー」から申告書を作成します。
「①確定申告書」「②住宅借入金等特別控除額の計算明細書」の申告書類を、サイトの案内に従い作成します。
申告書作成についても、パソコン・スマホどちらでも行うことができます。サイトの指示に従って、Step1で集めた書類を参照しながら金額などを入力していきましょう。
3)作成した申告書、準備した必要書類をe-Taxで送信。
作成した申告書に、必要書類(PDF形式)を添付してe-Taxに送信します。
※次の書類はPDFデータでの提出が必要です。データであるものはPDF形式で保存、紙の書類はスキャンしてPDF形式で保存しておきましょう。
④土地・建物の登記事項証明書
⑤売買契約書、工事請負契約書の写し
⑦住宅取得資金に係る借入金の年末残高等証明書
⑨購入にあたり補助金等の交付があった場合はその額を証する書類
作成した申告書データが無事送信できたら完了です。
確定申告が自宅からスマホでも完結できるのは嬉しいですね。
▶︎確定申告の「必要書類」について詳しく知りたい方はこちら
【2022年 確定申告】 住宅ローン控除の必要書類はどれ?
https://mitsuyakogyo.co.jp/unite_blog/2022kakuteishinkoku1/
手続き方法が変わるんだねー。
今後、使う場面が増えると思うから
早めにとっておきたいよね。
可愛く撮ってね。
住宅ローン控除については
コチラの記事もチェックしてね。
【速報】2022年「住宅ローン減税」延長が決定!?
減税率や条件はどう変わる?
https://mitsuyakogyo.co.jp/unite_blog/2201sokuhou/
【住宅ローン減税】
年収350万円で家を建てたら税金はいくら戻ってくるの?
シミュレーションしてみた!
https://mitsuyakogyo.co.jp/unite_blog/jyutakuloan-genzei2021/
確定申告(住宅ローン減税)の手続きに関する公式サイト
■【国土交通省】住宅ローン減税の概要
https://sumai-kyufu.jp/outline/ju_loan/index.html
■【国税庁】確定申告 住宅ローン控除を受ける方へ
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/shinkoku/tokushu/info-jyutakukoujo.htm
動画で住宅ローン控除の確定申請方法が確認できるよ!
【国税庁公式チャンネル】
パソコンで申告!「住宅ローン控除の入力方法」