【移住 × ログハウス】後悔しないための5つのチェックポイント
ログハウスに憧れている人、必見!
無垢の木をそのまま使った個性的な造りと、木の香りが魅力的なログハウス。
健康志向や自然志向の高まりも受けて、今や別荘や山荘としてだけではなく、通常の住宅としても人気が高まっています。
特に、自然の豊かな住環境を求めて都会から地方移住する人たちの中には、ログハウスや薪ストーブに憧れているという人は多いです。
とはいうものの、ログハウスは建材も工法も一般の住宅とは大きく違うために、憧れだけで建ててしまうと後悔することにもなりかねません。
そこで今回は、ログハウスで後悔しないために知っておくべきデメリットと、5つのチェックポイントをまとめました。
ねえねえ、ミツオくん、
この雑誌に載っている家って、素敵だよねー
将来はこんな家もいいなぁ。
あ、これってログハウスだね。
そっか。
ログハウスって山小屋ってイメージがあったけど
いろいろあるんだね。
うん。ちょっとロマンがあるよね。
でもログハウスって色々と大変らしいけど…
ログハウスで後悔しないための
7つのチェックポイント
【1.費用】
建築費用+メンテナンス費用を考慮する
建築費用は?
これは一般の家でも言えることですが、家の建築費は建材の種類やグレード、デザイン、大きさなどにより大きく変動します。
ログハウスの場合では特に、ハンドカットの丸ログを使うのか、マシンカットの角ログを使うのかなど、使用する木材の種類やグレードにより価格は大幅に違ってきます。
また、メーカーによっては基本プラン以外のオプション追加(例えば建具や収納、部屋数を増やすなど)が可能ですが、そこでもかなり金額が変わってきます。
一般的な在来工法の木造住宅と比べて、ログハウスは建築費が高いと言われますが、シンプルなデザインのログハウスであれば、極端な高額になることはないでしょう。
上の写真のようなハンドカットの太い丸太を使用する場合は、木の種類によっても違いはありますが、やはり高額になってしまいます。
また、建築費を極力抑えたい方や、DIYが得意な方、コツコツ楽しみながら建てたい方は、セルフビルドに挑戦してみるのもおすすめです。
ログハウスメーカーからは、建材一式がセットになったセルフビルドキットも販売されています。ただし、基礎部分や水回り、配線といった重要な部分は専門業者に施工してもらうのが安心です。
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メンテナンス費用は必須
ログハウスは、無垢の木材を直接組み上げて建てられており、一般の住宅のような外壁材にカバーされていないため、経年変化や気候・環境の影響を受けやすく、定期的なメンテナンスが必要です。
「ログハウスはコストがかかる」と言われるのはそのためです。
建ててから1年〜3年目位までは、木材の縮み、歪みの調整が必要になることが多いです。
また、外壁の塗装は最初は2〜3年後、その後も5年位ごとに塗り替えが必要とされています。
メンテナンスは自分ですることも可能ですが、専門の業者にお願いするとなると、例えば外壁塗装なら数十万円という出費が毎回必要となります。
一般的な木造住宅の外壁塗装の時期の目安は、使う建材や塗料の品質にもよりますが、通常は10〜15年ほどといわれていますので、ログハウスの方がマメに塗り替えを行わないといけないということになります。
ログハウスは木材を組んで建てられている家なので、塗装は防腐効果と美観を維持するために非常に重要です。そのため、あらかじめメンテナンスの費用も想定して予算計画を立てておくことが大切です。
【2.維持管理の手間】
家に手間暇かけることを楽しむ
前述した通り、ログハウスには定期的なメンテナンスが必要なので、費用だけではなく手間暇もかかるということを認識しておくことは大切です。
ログハウスの材料となる無垢材は自然素材であるため、時間の経過とともに歪み、そり、割れ、縮みなどが生じることは避けられません。
そのため窓やドアが開きづらくなったり、すき間から雨漏りがしたりといった不具合が起きることもありますが、自分でできる対処法も多くあります。
ログハウスならではの特徴をデメリットとは捉えずに、「家に愛着をもってメンテナンスも楽しむ」という感覚を持つことも、ログハウスのオーナーとなるには大切なことかもしれません。
家が沈む!?「セトリング」対策
セトリングとは、ログハウスが建設された後に、重さや木が乾燥して縮むことによって壁が沈下することです。その影響で窓や扉が動きにくくなることがあります。
ログハウスの建築には、あらかじめこれを想定した施工が行なわれているので、専門知識のある業者の施工であれば、窓が割れる、水道管が破裂するといった大きな問題は起きないことが普通です。
とはいえ、ログハウスを建てた最初の2〜4年内には、建物の調整が必要になる場合もあります。例えば、窓やドアが開かなくなった場合には、調整用のナットやボルトが設置されている柱やログ壁の調整をします。
業者によってはアフターサービスで対応をしてくれるところもありますが、そのような知識を自分自身も持っておくことで、マメに調整することも可能になります。
【3.気密性の低さ】
ログハウスは雨漏りする?
ログハウスは、一般住宅と比べると雨漏りしやすいと言われます。とは言っても天井からではなく、ノッチと呼ばれる木材と木材のつなぎ目から滲み出てくるもの。
施工時には外側から隙間を埋めるコーキングを行っておきますが、木の割れやセトリングが起きたり、コーキングの劣化で隙間ができた時には、補修が必要になります。
また、セトリング対策のために、窓やドアなどの建具の周りにはあらかじめ隙間が確保してあります。もちろん、コーキングや断熱材で埋めてはありますが、新建材を使った高気密高断熱の一般住宅と比べると、気密性の点で劣るのは否めません。
そんなことも含め、自然素材の家を楽しむという精神的、身体的なゆとりもまた必要なのかもしれません。
【4.建築法規や環境を確認】
ログハウスを建てられない地域もある?
建築法規
家の建築をする際には、建築基準法や防火地域・準防火地域での木造建築規制などを守る義務がありますが、ログハウスを建てる場合も当然、建築法規に従って建設する必要があります。
特にログハウスでは「丸太組構法技術基準」等、構造上の安全性を確保するための建築基準や、住宅街や市街地では防火窓や防火ドアの使用、耐火性能があると認定された防火ログの使用といった防火法条件をクリアしないと建てることができません。
現在は昔に比べて性能評価が進んでおり、認定されたログハウスメーカーの建材であればよっぽどの密集地や繁華街でなければ建築が可能となっています。
とはいうものの、法規だけの話ではなく、住む人の安全を考えると、やはりログハウスを建てるなら、認定されたメーカーや信頼のおける施工業者に依頼するのが安心です。
ログハウスに適さない環境
ログハウスはその独特な雰囲気もあり、自然の豊かな場所に建てられることが多いのですが、最近では住宅地でも見かけるようになりました。
もちろん、建築基準を満たしていれば家自体には問題はないのですが、そのライフスタイルによっては問題が起こることもあります。
例えば、多くのログハウスファンが憧れる薪ストーブですが、近隣の住民から「煙の匂いが洗濯物に着く」などの苦情が出ることも。
自分たちの理想の暮らし方と、その土地が合っているかはまず最初に考えるべき大切なことです。
また、湿度が極端にある土地は木材の傷みも早いため、ログハウスの耐久性やメンテナンスの負担を考えると避けた方がよいでしょう。
【5.間取りの制限】
ログハウスには収納が少ない?
比較的自由に間取りを決められる一般的な木造住宅とは違い、ログハウスの構造上、間取り自体にあまり変化をつけることができません。また、壁の平面部分も少なく、屋根部分のデッドスペースもあるため、各部屋に押し入れやクローゼットを設置することが困難なことも多いです。
もちろん、構造上の問題がなければ収納スペースを設置できるオプションプランもありますし、小さめな部屋をウォークインクローゼットにして活用するという対策もあります。
また逆に、せっかくのログハウスの雰囲気を壊してしまう既存の家具やモノは置きたくない、という人も多く、ログハウス入居が持ち物の整理をするきっかけになった人も少なくないようです。
「ログハウスの間取りに制限がある」という問題も、暮らし方や考え方を変えることで、自分なりの快適な解決策を発見できそうですね。
まとめ
「憧れのログハウス」で後悔しないために
木のぬくもりを感じられるログハウスでの暮らしは、「地方移住」「田舎暮らし」を目指している人なら、一度は憧れるのではないでしょうか?
ログハウスに暮らして後悔しない人は、利便性や機能性、効率性よりももっと大切なものがあると感じられる人。そこには、自分らしい「暮らし」を見つめ、通常ならデメリットと感じてしまう不便さや手間暇かけることを、楽しみながらクリアしていけるゆとりが必要なのかもしれません。
自分らしいライフスタイルを手に入れるためには、ログハウス、一般住宅、どちらがいいとは当然言えません。
ずっと暮らす大切な家だからこそ、今現在だけではなく将来も含めて、どんな暮らし方がしたいかを家族でしっかり考えることが一番大事です。
固定概念にとらわれず、柔軟に考えることが大事
ここまで、ログハウスで後悔しないための注意点と対策についてお伝えしてきました。
でも実は、地方移住していざ家を建てようと思った時に、ずっとログハウスに憧れていた人でも、結果的に一般的な工法の住宅を選択する人は、意外と多いのです。
ぜひ固定観念に縛られず、広く長い目で、自分の暮らしを考えてみてください。
そして、そんな悩んだときに頼りになるのが、一般的な在来工法の家も、ログハウスも、どちらの工法も対応している地元の施工会社です。その土地を熟知し、暮らしを知っているからこそできるアドバイスもあります。
まずは、どこでどんな暮らしがしたいのか、ぜひ信頼のおける会社に相談してみてくださいね。
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こうこつかん…ってなに?
うん。でも、
DIYにハマっているうちのママには
あまり教えたくないかも
え、なんで?
「ログハウス一軒建てるぞー」って言い出しそう。
結局、手伝わされるんだよね。
じゃあそれが終わったら、私の家も建ててね。
いやいや、ないから。