寒冷地仕様のリフォームで暖かい家にする

さむーい家をなんとかしたい人、必見!

ミコちゃん

寒い古い家を暖かい家にするリフォームって
結局、どこをどうするのが一番いいの?

ミツオくん

家全体の断熱性と機密性を上げることも大事だけど、
まずは窓や玄関、浴室をあたたかくする事で
かなり快適になると思うよ。

ミコちゃん

冬の寒いお風呂は、
ヒートショックとかの危険もあるもんね。

寒冷地仕様のリフォームで
冬の暮らしが変わる

古い家は寒い?

寒冷地に住む方にとって、冬の寒さは大きな悩みの種です。

特に近年は、電気・灯油・ガス代も値上がりし、暖房費の高騰も深刻ですね。

また、昔ながらの古い家で暮らす高齢者にとっても、寒さによる健康への影響も気になります。

現在の建築基準ができる以前の住宅は、断熱性や機密性が低く、ストーブを点けていない部屋では寒さが厳しかったり、また給湯などの設備への凍結対策も必須となり、水抜きや電熱線の設置など、手間とコストがかかることも多くあります。

省エネ対策のリフォームなら
補助金の対象に

現在の新築住宅は建築部材や技術の向上により、気密性や断熱性が高く、快適性にも経済的にもすぐれた、暖かく省エネな家を実現できますが、その新しい技術や資材を使ってリフォームをすることで、古い家でも暖かく快適な家にすることは可能になります。

住宅資材も高騰し、新築住宅の検討も難しいこのご時世、「愛着のある家だから直して使いたい」という方や、あえて古民家を購入して「古い家の雰囲気を残して快適に暮らせるようにリフォームしたい」という人も増えています。

また、国のカーボンニュートラルへの取り組みから、高性能なサッシへの交換工事や省エネタイプの給湯器への入れ替えなど、省エネのためのリフォームの場合、最大60万円の補助金がもらえる制度も注目されています。

そこで今回は「古い家を“暖かくて快適で省エネ”な家に生まれ変わらせるリフォーム」についてお伝えしたいと思います。

「寒冷地仕様の家」の設備・暖房について知りたい方はこちらの記事もチェック

「寒冷地仕様の家ってどんな家?」設計、間取り、設備の注意点

寒冷地仕様のリフォーム
ビフォーアフター

窓や玄関、壁などの機密性・断熱性を高めるリフォームによって、室温が安定し、快適に過ごせるようになります。また、暖房効率が上がり、暖房のランニングコストも抑えられます。家の中で活動もしやすくなることで、健康にも良い影響を与えます。

断熱性を高め、暖房効率を上げることは省エネにつながります。高性能な給湯器の設置や、断熱性能の高いサッシへの交換といった省エネ対策へのリフォームには、国の補助金制度の対象となる場合もあります。

1.古い家の寒さ問題

冬の家のお悩みBest5

  1. ストーブを付けていない部屋が寒い(温度差が激しい)
  2. 光熱費・暖房費が高い
  3. 窓や壁が結露している
  4. 窓際が寒い
  5. 玄関が寒い

寒い家からあたたかい家へ【リフォーム対策】

対策ビフォー(問題点)アフター(効果)
1)窓・玄関ドアを断熱性の高い複層ガラスへ交換一枚ガラスの古い木製サッシやアルミサッシでは、外の冷気が遮断されず窓から冷気が伝わり、室内が寒い。
玄関から隙間風が入ったり、ドアの冷気で玄関が寒い。
気密性・断熱性が向上し外の冷気を遮断。暖房効率もアップし、暖房費も抑えられる。
2)既存の窓に内窓を設置木枠の引き戸、アルミの一枚ガラスの窓は機密性・断熱性が低く、外の冷気がそのまま室内に伝わる。断熱性がアップし寒さを防ぐ。結露防止、防音効果も
3)玄関前に風除室を設置玄関を開けると、外の冷たい空気が一気に室内に流れ込み、室温が下がる。冷気の侵入防止と、玄関の寒さ軽減
4)天井・壁・床に
高性能な断熱材を入れる
古い断熱材では断熱性能が低く、劣化してへたっていることも。家全体が寒く、暖房効率も悪く、暖房費も余計かかる。断熱性能向上、暖房効率アップ
5)外壁を断熱性能の高い外壁材に交換外壁の断熱性能が低く、外気の寒さが室内に伝わりやすい。断熱性能向上、暖房効率アップ

2.古い家の浴室問題

冬の浴室のお悩みBest5

  1. タイルが冷たい・浴室が寒い
  2. 窓から冷気が入り込む
  3. お湯がすぐに冷めてしまう
  4. 洗面所でお湯が自由に使えない
  5. 脱衣所が寒い

冷たい浴室からあたたかい浴室へ【リフォーム対策】

対策ビフォー(問題点)アフター(効果)
1)保温効果の高いユニットバスへ交換壁に断熱材を入れる従来のタイルはそのものが冷たく、古いユニットバスは保温性が低い。浴室全体が寒く、特に冬場はヒートショックのリスクも高まる。保温効果が向上お湯が冷めにくく浴室全体が暖かい
2)寒冷地仕様の高性能な給湯器に交換古い給湯器は効率が悪いため、油量や温度が安定しないことも。冬季は特にガス代や電気代が余計かかる。厳冬期は水抜きなどの作業が必要。自動の凍結防止機能や保温機能などでいつも安定してお湯が使える燃料費を抑えられる
3)高性能給湯設備に合わせた配管工事洗面所でお湯が使えない。瞬間湯沸かし器のある場所でないとお湯が使えない。厳冬期は水抜きなどの作業が必要。洗面所など、どこの蛇口からも暖かいお湯が使えるようになる
4)浴室暖房乾燥機の設置 浴室が寒く、結露、カビが発生。温度差があり、ヒートショックの危険性が高い。浴室を暖め、洗濯物の乾燥もできる。カビの発生も抑えられる

リフォームで変わる、冬の暮らし

1. リフォームで寒さ知らずの室内環境へ

気密性・断熱性能を向上させるリフォーム

壁や天井、床などの機密性・断熱性をあげるリフォームをすることで、外の冷気を遮断し、室内の熱が外に逃げにくくなります。家中があたたくなり、暖房効率も上がるため、光熱費の節約にもつながります。

気密性を高めるためには、壁や天井、サッシと壁などの接合部の隙間を、気密テープやパッキン、シーリング材で埋めます。

断熱性能を高めるためには、壁や天井の壁と外壁材の間、床下などに断熱材を充填します。

また、断熱効果の高い外壁材で家全体を覆う事で、さらに断熱効率もアップします。

高性能な窓や玄関ドアへの
交換・設置リフォーム

室内の寒さの大きな原因の一つになるのが、窓やドアなどの開口部。

窓が昔ながらの木の引き戸だったり、一枚ガラスのサッシの場合、隙間ができやすかったり、外の寒さをさえぎりる事ができないため、どうしても窓からの冷気を感じてしまいます。

ガラスが2重、3重になっているペアガラスやトリプルガラス複層ガラスやLow-Eガラスへの交換など、断熱効果の高いサッシや素材に交換したり、または内窓の追加設置などのリフォームをすることで、外の冷気をさえぎり、室内の温まった空気がそとへ逃げにくくなります。

また、玄関ドアも断熱効果の高いドアを採用することで、玄関周りの寒さを軽減します。さらに、ドアの外側にサンルームのような空間の先にもう一つのドアで遮る「風除室」を設置することで、玄関を開けるたびに冷気が室内に入るのを防ぐことができます。

開口部の気密性・断熱性能をアップさせることで、かなり寒さは軽減しますし、暖房効果が高まるため、暖房費の節約にもつながります。

また、高性能の窓・ドアを交換・設置するリフォームでは、2025年度も国の補助金が使えるようになる予定です。

補助金を使う場合は、施主が自分で申請はできないため、補助金を申請できる指定された業者へ、あらかじめ相談する事が必要です。

2. リフォームで暮らしが快適に

結露が減り
アレルギー対策や掃除の手間が軽減

従来の木の引き戸や一枚ガラスのサッシは寒さをさえぎる事ができないため、どうしても結露してしまいます。特にアルミのサッシは冷えるため、サッシ枠にも結露が発生します。

断熱性能の高いサッシは外と中の温度差が少なくなるため、窓や壁に結露が発生しにくくなり、カビやダニの発生を抑制することができます。

寒い浴室を暖かくし
いつでもお湯が使える環境に

保温性の高いユニットバスに交換。壁に断熱材を入れたり、断熱性の高い窓サッシに交換することで、かなり暖かい浴室になります。温度差のない環境はヒートショックのリスクも軽減します。

古い家では、洗面所でお湯が使えなかったり、それぞれの水場に瞬間湯沸かし器が設置してあったり、古い家ではまだまだ給湯設備が整っておらず、寒さや不便さを感じる場面も多くあります。

浴室に高性能の給湯器を設置すると同時に、他の水回りにも給湯の配管工事を行うと、いつでもお湯がたっぷり使えるようになります。

また、浴室暖房乾燥機を設置することで、入浴前に浴室内を温めたり、常に乾燥させることでカビやダニを軽減。掃除の手間も軽減します。

燃料費のコストも軽減

寒さの厳しい寒冷地では、省エネ性能の高いエコキュートやエネファームを導入する際も、寒冷地仕様の機器に交換すると安心です。

浴室のリフォームとともに、給湯設備を見直すことで、より暮らしが便利になり、生活の質も向上します。

3. 暖房・光熱費を削減でき
 補助金の活用も可能

高断熱・高気密化によって、暖房効率が大幅に向上するため、暖房にかかる費用を大幅に削減することができます。電気代やガス代など、家計への負担を軽減できるのは大きなメリットです。

また、省エネタイプの暖房設備や給湯器を採用することで、電気・ガス・水道などのランニングコストの軽減にもつながります。

高性能な窓や玄関の設置リフォームや、環境にやさしい省エネ給湯器を設置するリフォームでも、国の補助金が使えます。

かしこいリフォームのはじめ方

地元をよく知る専門業者への相談

寒冷地でリフォームを考えている場合は、まずは地元の気候や状況に詳しい、信頼できる業者に相談することが大切です。

補助金を活用したい場合は、国の補助金の認定企業かどうかを必ず確認しましょう。

施工後も何か問題が発生することもあるので、アフターサービスの確認も重要です。

補助金制度

2024年に実施されていた住宅の新築やリフォーム時に使える「子育てエコホーム支援事業」や「先進的窓リノベ事業」「給湯省エネ事業」といった国の補助金制度は、2025年は「子育てグリーン住宅支援事業」といった名称に変わり、引き続き施行される予定です。

これらの補助金は、に認可を受けた施工業者でなければ申請できません。また、3月頃に国会での補正予算の成立した後の施行となるため、補助金の活用を考えている場合は、早めに認定業者に相談し、計画を建てておくことをおすすめします。

寒冷地・長野県での寒さ対策

寒冷地域である長野県では、寒さや雪対策は必須です。寒さに強い部材や設備を採用し、気密性能・高断性能を高め、その土地にあった寒冷地仕様の設備を適切な方法で施工する事が、快適な暮らしと省エネを実現します。

現在の「省エネルギー基準」が採用される前、平成28年以前に建てられた家では、機密性能や断熱性能が保たれていない家も多く、寒さ対策には暖房に頼っているため、光熱費のランニングコストがかさんでしまいます。

寒さ対策や省エネ効率を上げるためには、断熱性・機密性を向上させるリフォームが必要となります。

親から引き継いだ大切な家を、寒さ対策のリフォームをする事で、暖かく快適に過ごせる家にしたい方、また、中古住宅を快適な家にリフォームして県外から移住したい方、まずは地元をよく知る、信頼できる施工会社に相談してみることをおすすめします。

長野県でのリフォームは
地域で信頼される認定企業へまずは相談

↓ ↓ ↓