吹き抜けリビングのメリット・デメリット
「最近人気の吹き抜けって、結局どうなの?」
2階の床をなくし、上下階の空間がつながっている「吹き抜け」。以前から、別荘やログハウスで人気の間取りでしたが、最近では、市街地の一般住宅でも取り入れる家が多くなっています。
一般的な家と比べて、「部屋が明るく開放的になる」「高さを生かしたおしゃれな家づくりができる」というメリットがある反面、「夏は暑く冬は寒い」などのデメリットも指摘されています。
今回は、吹き抜けリビングのメリット・デメリットをまとめました。デメリットの対策も一つずつ紹介していきます。
お仕事で取材したお家が吹き抜けのリビングに薪ストーブがあって、
すごい、おしゃれだったよー。
おしゃれな吹き抜けって、あこがれるよねえ。
私も、将来は、吹き抜けのあるお家にしたいな~。
ちゃんと対策しないといけないんだって。
ミコちゃん大丈夫?
吹き抜けリビングの4つのメリット
まずは、吹き抜けリビングのメリットを紹介しましょう。
【メリット1】
開放感があり、おしゃれで個性的な空間作りができる
何よりもまずお伝えしたい吹き抜けのメリットは、部屋の開放感です。
吹き抜けは、上下階で遮るものが無いため、一般的なリビングよりも天井が高くなります。視界が上に広がることで圧迫感が減り、より自由な発想で空間を演出することが可能になります。
リビングの吹き抜けであれば、リビング階段を検討してみるのもおすすめです。おしゃれな雰囲気になるだけでなく、廊下や階段ホールの床面積を抑えることができ、その分、リビングを広くすることも可能です。
また、「スケルトン階段やらせん階段を選ぶ」「天井からおしゃれな照明を吊るす」など、インテリアやデザインを工夫する楽しみも吹き抜けならではのメリットです。
【メリット2】
自然光が入りやすい明るいリビングになる
吹き抜けには、2階部分に大きな窓を設置することが多いです。高い位置から多くの光を取り込むため、室内の奥まで、自然光が入りやすくなります。
「家のすぐ隣に建物がある」「家の敷地が狭い」といった理由から、室内の採光に不安を感じる場合でも、吹き抜けにすることで、開放感とともに明るさを確保できます。
予算に余裕がある場合には、より自然光を取り込める天窓もおすすめです。
【メリット3】
2階との分断が解消され、いつも家族の気配を感じられる
吹き抜けは、上下階で空間がつながっているため、階をまたいでのコミュニケーションを取りやすくなります。
「1階から2階の子ども部屋に呼び掛ける」「2階から1階のリビングの様子を見る」など、家族同士でやりとりする機会が増え、お互いの距離を近く感じられるようになります。
家族間のつながりや一体感を大事にしたい方には、上下で空間が分断されないメリットは大きいでしょう。
【メリット4】
家全体の風通しが良くなる
吹き抜けは、1階と2階の窓に高低差ができるため、両方の窓を開けて換気すれば、自然に空気の流れが生まれ、風通しが良くなります。
暖かい空気は上に流れる特性があることから、断熱効果が高い家であれば、冬は1階の暖房のみで2階まで暖かくなることがあります。
一方で、夏であれば、2階部分に溜まった熱気を窓から逃がすことで涼しくなります。
より効率的に空気を循環させるために、天井にシーリングファンを設置するのもおすすめです。
シーリングファンは空気の循環で冷暖房の効率を上げるといった機能的にはもちろん、インテリアとしての存在感もあり、吹き抜けのある家では多く使われています。
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吹き抜けリビングの4つのデメリット
吹き抜けリビングにはデメリットもあります。後悔しないよう、設計段階からしっかり確認しておきましょう。
【デメリット1】
冷暖房の費用がかかりやすい
吹き抜けは、解放的な縦長の空間であることから、冷暖房の効率が悪く、費用がかさみやすいというデメリットがあります。
夏は、上部の窓からの日差しにより、暑くなりやすく、冬は、暖房で暖められた空気が上にいってしまう代わりに冷たい空気が降りてくるため、1階のリビングが寒くなります。
冷暖房の利用時間が増えたり、温度設定を強めにすることで、一般的な家より電気代が高くなってしまうことも多いとされます。
対策としては、まず、気密性・断熱性の高い家にすることが一番です。高気密・高断熱の家は、壁の中と外で熱が伝わるのを遮断することで、室内の温度が維持しやすくなります。
また、「シーリングファンで空気を循環させる」「夏はひさしやブラインドで日差しを遮る」といったものも効果的です。
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【デメリット2】
高い位置の掃除・メンテナンスが大変
吹き抜けは、高所に窓や照明があるため、掃除やメンテナンスを気軽に行うことができません。
天井の電球交換は、ハシゴや脚立などの足場を用意する必要があり、手間がかかる上に危険が伴います。2階部分の窓ふきも同様に、大変な作業になるでしょう。
自力での作業が不安な方は、業者に依頼した方が安心ですが、それでは定期的にコストがかかってしまいます。
対策として効果的なのはやはり、設計の段階で、照明や窓のメンテナンスがしやすい間取りを検討することです。
例えば、掃除用の通路を窓沿いに設置することで作業しやすくなります。また、メンテナンスしやすい位置に照明を置く、電動の昇降装置がある照明を選ぶといったことでも、掃除やメンテナンス作業が安全にできるようになります。
【デメリット3】
匂いや音が家中に伝わりやすい
吹き抜けは、上下階の隔たりをなくし、いつでも家族の気配を感じられるメリットがありますが、その反面、他の部屋の音や匂いが伝わりやすい作りとなっています。
1階の調理の匂いや煙が2階まで広がったり、2階の部屋で聞いている音楽が1階まで響いてきたり、ということが気になる方もいるでしょう。
匂い対策としては、まず、しっかり換気することが大事です。キッチンの換気扇は、性能や設置場所にも気をつけましょう。換気扇で十分でない場合には、シーリングファンの設置もおすすめです。
間取りを工夫することでも匂いの拡散をある程度は防げます。風が通りやすいように窓の位置を決めたり、キッチンの匂いが吹き抜けに行かないような配置を考えましょう。キッチンは半個室にすることも一つの選択です。
また、音の対策でも間取りの工夫は重要です。寝室を吹き抜けから離したり、吹き抜けに面している部屋の壁を防音にすることで、音の伝わりを減らせます。
他には、時間帯による音の配慮を家族の中で相談しておく、ということも有効です。子どもが寝ている時間のテレビはイヤホンで聞く、また、子どもたちとは来客時に2階で騒がないということなどを事前に話し合っておきましょう。
どちらの場合も、設計段階からよく検討することが大事です。
【デメリット4】
2階部分の面積が少なくなる
吹き抜けにすることで、2階部分の床面積が少なくなるため、必然的にスペースが狭くなることも大きなデメリットです。
その結果、「必要な部屋数が足りない」「思ったより窮屈になってしまった」ということもあるでしょう。収納スペースが減ってしまうのも悩ましい点です。特に、吹き抜けにデザイン性の高いスケルトン階段を採用した場合、階段下の収納は作りづらくなります。
対策として、設計段階で必要な部屋数と収納スペースを確認しておき、後悔しない間取りづくりをしておくことが大切です。
例えば、1階と2階の中間にスキップフロアを設置すると、床面積を増やすこともできます。階段下のデッドスペースに本棚と机を置いて、簡易的な書斎にしてもいいですね。
また、吹き抜け部分に後から床を張って、増床する設計も可能な場合もありますが、建物の構造や配線に気をつけて設計しなければならず、床面積が増えることで建築確認が必要なケースもあります。
今後、家族が増える予定がある場合は、建築会社との密な話し合いが不可欠となるでしょう。
まとめ
快適に過ごせる家にするためには、事前に考えておくことも多い「吹き抜けのある家」ですが、開放感ある個性的な空間を演出でき、2階との一体感はやはり魅力的です。工夫次第でより快適に過ごせる家づくりも可能になります。
特に寒冷地では、長い冬を暖かく過ごせるかどうかはとても重要です。地元の気候を熟知し、親身に相談に乗ってくれる地元で信頼されている施工会社に、ぜひ相談してみてください。
寒くないように高断熱・高気密にこだわったんだって。
薪ストーブだけで部屋中ぽかぽかだったよ。
ところで私、吹き抜けを作ったら
やってみたいことがあるんだー!
消防署みたいに2階からシューっと降りて来られるように。
楽ちんでしょ?
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