「吹き抜けのある家」で
後悔しないための5つの対策
家を建てる前にこれだけは考えよう!
新築のマイホームの間取りを考える際に、吹き抜けはすてきだけど、寒さやメンテナンスは大丈夫?と気になる方は多いかと思います。
今回は、高さのある空間が生み出す開放感や明るさ、通気性のよさなど、吹き抜けならではのメリットをいかしつつ、吹き抜けリビングのデメリットを解消するための、あらかじめできる新築時の対策についてお伝えします。
あーんな高い場所のお掃除ってどうやるの?
吹き抜けの高いところの窓や照明って、大変そう…
年末のお寺や神社の大掃除にすごーく長いはたきを使ってたよね。
あれ使えば?
「吹き抜けのある家」を建てる前に!
後悔しない5つの対策
1)寒さ・暑さの対策:
冷暖房の効率を上げる
吹き抜けは、大きな空間が開けているため、一般的に冷暖房の効率が悪く、「夏は暑く、冬は寒い」と言われることが多いです。そのため「熱の出入りを抑える」「室内の温度ムラをなくして均一にする」といった対策が重要です。
そのための3つの方法を具体的に紹介します。
高気密・高断熱の家にする
まずは、気密性・断熱性の高い家だと安心です。
「気密性」とは、簡単に言うと、どれだけ家の隙間が少ないかを指します。隙間が生まれにくい高品質な建材を使用したり、気密シートで建材の接合部を埋めることで、空気の出入りを減らし、室温を維持します。
一方で、「断熱性」とは、家の中と外で、どれだけ熱の移動が少ないかを指します。室内の熱が逃げないように壁や屋根、床など外気の影響を受ける場所に断熱材を用いたり、窓を断熱ガラスや二重窓にするなどの方法があります。
どちらも、室内の温度が、外気温の影響を受けないようにするものです。吹き抜けではない一般的な住宅でも、高気密・高断熱にすれば、冷暖房の効率が上がり、省エネになります。
さらに室内の温度を維持するために、床暖房や全館空調を取り入れるのも有効です。
シーリングファンを設置して空気を循環させる
天井にシーリングファンを設置して、室内の空気を循環させることも大事です。
暖かい空気は上に移動する性質があるため、縦長の空間である吹き抜けは、上下階で温度差が生まれやすい構造です。特に冬は1階が暖まりにくく、余計に暖房を使ってしまうことがあるでしょう。
シーリングファンで空気を上下にかき回せば、室内温度が均一になるため、寒さ問題が改善します。
ひさしやブラインドで日差しを遮る
夏の日差しを遮るために、ひさしやブラインドを付けるのもおすすめです。
後から取り付けることもできますが、外に付けるひさしは、窓の上にネジを打ち込むこともあります。ひさしをつけたい場合は、取り付け可能かどうか、そしてお手入れの方法など、事前に確認しておくと良いでしょう。
2)高所のおそうじ対策:
作業しやすい間取りにする
吹き抜けは、高い位置に窓や照明があり、掃除・メンテナンスに手間とコストがかかります。作業しやすい間取りを検討しましょう。
窓沿いにキャットウォークなどの通路を設置する
窓の掃除を自力でする際に、毎回はしごや脚立を用意するのは、手間がかかる上に危険が伴います。
対策として、窓沿いに通路を設置する方法があります。通路を設けることで、掃除しやすくなり、安全性が確保できます。
一般的に、キャットウォークというと、高いところが好きな猫の通り道のことを指しますが、高所に設置した点検通路や足場なども、そう呼ばれることがあります。
キャットウォークを設置すると、「窓からの光が遮られるのでは?」「景観が損なわれるかも?」と思う方もいるかもしれませんが、掃除・メンテナンス時にのみ使用するのであれば、一人が通れる幅があれば十分です。
また、吹き抜け上のホールと組み合わせると、新しいスペースとしても活用できます。見晴らしや日当たりの良さをいかして、植物を楽しんだり、家族団らんの場所にするのもいいですね。
メンテナンスしやすい照明を選ぶ
電球交換や掃除で苦労しないために、メンテナンスしやすい照明を選ぶことも効果的です。
電動昇降機能がある照明を選べば、スイッチで手元まで下ろして作業でき、便利で安心です。
そのほか、あらかじめメンテナンスしやすい位置に照明をつけることでも、作業の手間を減らせます。吹き抜けの中間位置に梁を通して、照明を設置するケースもあります。
また、窓と同様に、キャットウォークや2階の廊下をうまく配置することでもメンテナンスしやすくなることがあります。
3)匂い・音もれの対策:
他の部屋に広がりにくくする
上下階の隔たりをなくした吹き抜けは、家中に匂いや音が広がりやすいというデメリットがあります。伝わりにくい間取りにすること、また設備を整えることで改善できます。
換気扇や換気窓、シーリングファンをつける
匂い対策では、何より換気が大事になります。計画的に換気できるよう、風の流れを考えて換気扇や換気窓の設置場所を決めると良いでしょう。換気扇は、性能の良いものがおすすめです。
高所の窓の開閉が難しかったり、位置が悪かったりと、間取りによっては、暖かい空気と共に、匂いが天井に溜まってしまうことがあります。その場合も、シーリングファンで空気を循環させれば、効率よく換気できます。
シーリングファンを選ぶならこちらがおすすめ
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キッチンの間取りを工夫する
特に調理中の匂いは気になるかと思います。匂いが流れないためには、換気を徹底することはもちろん、仕切りを設けることも大事です。
キッチンとリビングがつながっていると、そのまま吹き抜けを通り、2階まで匂いが広がってしまいます。
しかし、キッチンを完全個室にしてしまうと、閉塞感が出てしまいます。せっかく、開放感を求めて吹き抜けにしたのに、そこだけ閉じてしまい、家族とのコミュニケーションが制限されるのを残念に思う方もいるでしょう。
吹き抜けリビングのキッチンは、半個室にしたり、吹き抜けから遠ざけた場所に配置することをおすすめします。
2階の防音性を高める
音に関しては、2階の各部屋で防音性を高めると良いでしょう。吹き抜けに面している部屋に、防音性の高い壁やドアを使えば、音漏れや音の侵入を防げます。
特に寝ているときは、音が気になりますから、寝室を吹き抜けから離した間取りにするのも効果的です。
4)狭さ対策:
スペースを増やすよう、間取りを工夫する
吹き抜けにすると、2階部分の床がなくなり、室内のスペースが減ります。設計段階で、きちんと計画を立てておかないと、「部屋数が足りない」「収納スペースがたりない」ということが起こりえます。
スペースを増やしたいときの対策例を紹介します。
スキップフロアやロフトを設置する
スキップフロアとは、床の高さを他のフロアからずらし、各階の中間フロアを作る間取りのことです。
1階と2階の中間にスキップフロアを設けると、新しいスペースが生まれます。床の高さの変化により、他の空間と切り離されつつ、1つの部屋のように活用できます。
扉や壁などで区切らないため、開放感を維持したまま、ほどよいプライベート空間になります。
また、2階の部屋にロフトを作るという方法もあります。ロフトベッドにしたり、収納スペースにしたりと、活用できるスペースが広がります。
階段や階段下を有効活用
例えば、広いLDKに設置される今人気のリビング階段なら、階段下のデッドスペースを有効活用できます。
簡易的なワークスペースや書斎、お子様の学習スペースなど、使い道を計画しておきましょう。机や棚などを後から設置するとしても、活用法を事前に決めておいた方が、間取りを設計しやすいです。
また、階段横の壁に本棚を埋め込めば、収納場所が増えるだけでなく、インテリアとしてもおしゃれになります。ステップに座って読書を楽しむといったこともできますね。
5)家全体の耐久性対策:
土地の気候や特徴にあった建物を考える
家は工法によっても違いがありますが、柱や梁といった線と、壁板や枠組みパネルといった面で支えられています。
吹き抜けにするということは、その部分の面が抜けているということなので、最初から耐震性能などを考えた、吹き抜けに適した設計と工法が求められます。
また、吹き抜けに限ったことではないですが、家を建てる際には、土地の気候や特徴にあった建物にすることが大切です。
例えば、台風や積雪が多い地域であれば、それに耐えられる壁や屋根が必要になります。冷気の侵入を防ぐため、玄関に風除室が不可欠となる場合もあるでしょう。
また、建築基準法や地域の条例などによって、建築できる建物の面積や高さなどのルールがあります。吹き抜けの家を建てるなら、後で後悔しないよう、地域のことをよく知った施工会社に頼むことをおすすめします。
地域に根差した会社なら、その土地の気候や特徴にあった住宅性能や工法を熟知しているので安心です。
いろいろ考えなきゃいけないことがあるんだねえ。
照明とかインテリアとか
楽しみながら対策したいよね。
キャットウォークなんて、ワクワクするー!
そこから縄ばしご、とか吊るしちゃう?
安全対策も必要だね…
私たちにはまだ無理…と思っているあなたへ
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