【定年・リタイア後の地方移住】
「後悔しない移住」のための5つの注意点
リタイア前からの準備が大事!
定年後やリタイア後、「地方でのんびり暮らしたい」「憧れてた田舎暮らしをしたい」と、都会から地方への移住を検討する人は年々増加しています。
しかし、地方に住むということは、これまでとは異なる生活スタイルや環境になるということ。安易に考えていると、移住後に「こんなはずじゃなかった…」と後悔することも意外に少なくありません。
そこで今回は、「定年・リタイア後に地方移住」をする際に注意すべき点をまとめました。
この近くへ移住してくるかもって、ホント?
定年後は、のんびりと森の中で暮らしたいんだって。
安易に決めないでって言ってるけどね。
「便利さ重視」で安易に決めたみたいだったよ。
長野県の移住に関する情報はこの記事もチェックしてね
長野県の移住支援 まとめ
https://mitsuyakogyo.co.jp/unite_blog/202303-2naganoijyu/
定年後・リタイア後に地方移住する際の
5つの注意点
1)移住資金から老後の生活費まで、資金計画を見直す
地方での暮らしを考えた資金
地方移住には、都市部での生活とは異なるコストがかかることがあります。例えば地方では、車などにかかる交通費、医療費、光熱費、食費などが高くなることもあります。また、田舎暮らしならではの趣味や旅行なども楽しみたい場合もあるでしょう。
そのため、定年後やリタイア後に移住する場合には資金計画を見直し、その地域での生活を見据えた生活費を見積もる必要があります。
移住に際し、住宅を購入する場合は、土地や住宅の価格は都市部に比べて安いというメリットもありますが、寒さが厳しい地域では家のメンテナンス費用や暖房費や車の維持費が余計にかかることもあります。また、引っ越し費用、古い住居の撤去費用も考慮する必要があります。
老後の生活費
生活費全体で見ると、都会での生活と比べて地方に移住することでお金がかからなくなる場合が多いです。しかし、老後の生活費の見積もりは改めてしっかりと行っておく必要があります。
老後は医療機関に通うことが増える可能性も考慮すべきですし、介護費用も必要になるかもしれません。山間部では医療機関や福祉施設が充実していないことも多いため、高齢になって車の運転ができなくなった際の、交通手段と費用も考えておくと安心です。
2)生活環境の変化を理解する
環境の違いを受け入れる
地方に移住する際には、生活スタイルも大きく変わることをあらかじめ理解しておく必要があります。自然が多く、精神的にゆとりのある生活ができる反面、不自由さや制限があるということを受け入れることで、より地方での暮らしを楽しむことができるでしょう。
地方と都会では生活環境がかなり違うこともあるため、都会に慣れ親しんでいた人が、田舎での生活に適応できないこともあります。たとえば、スーパーや商業施設、娯楽施設の少なさ、公共交通機関の便が悪いことなどが挙げられます。
特に高齢者や健康に不安のある人は、医療施設の充実度や災害時のリスクなどを考えて移住先を決めると安心です。
地域コミュニティーに参加するメリットを知る
都会では、隣近所との付き合いがないことは珍しくありませんが、地方に移住した場合、地域コミュニティに参加することで、生活の利便性が高まることがあります。地域の情報を得ることができたり、地域の人々と交流することで、地方での生活をより楽しむことができます。
また、その土地ならではの習慣や行事を知り、参加することで、地域の人たちとの信頼関係が築かれ、災害時や老後の安心感も生まれます。
3)どんな暮らし方をしたいか考える
リタイア後にやりたいことを持つ
都会での忙しいサラリーマン生活の中で「のんびり暮らしたい」と思っていても、いざリタイアすると毎日何をしていいのかわからずに、喪失感を感じてしまう人は意外と多いといいます。
特に、友人も知り合いもいない地方へ移住してしまった場合、日々楽しめることがないと退屈と感じてしまい、後悔することにもなりかねません。
やりたいことがある人はもちろん、特別な趣味はないという人も、田舎ならではの楽しみ方を見つけられると、日々の充実感が増します。例えば四季を感じながらの散歩やアウトドアレジャー、セルフビルドなどのDIY、庭造りや野菜作りなど、都会では味わえない、暮らしの中での楽しみも多くあります。
「どんな暮らしかたをしたいか」で移住先を決める
都市部から離れた昔ながらの集落など、移住先によっては住民主体の自治活動が盛んである場合があります。そのような集落の中に移住した場合、時に都会では考えたこともなかった「近所付き合い」にとまどう場合もあります。
例えば、地域の清掃活動や婦人会の活動など、長く暮らせば暮らすほど、自治活動への参加を断りづらい環境におかれることもあります。
もちろん、地域活動に楽しんで参加することは、地方暮らしをするうえでメリットになることが多いのですが、たとえば「人付き合いが苦手」といった方にとってはプレッシャーになることも考えられます。
まずは、「地方移住してどんな暮らし方がしたいか」を考えて、自分に合った環境の移住先を選ぶことが大切です。
4)地方の気候や自然環境に対する対応を考える
地方の気候や自然環境も都会とは異なるため、自分たちに対応可能かを考える必要があります。
例えば、寒冷地に住む場合、冬季の寒さに備えた暖房設備や衣服、ストック食料の備蓄が必要ですし、雪かきなどの対応が必要な場合もあります。
さらに、その地域で起こりうる自然災害に対する備えも必要です。
また、自然が豊かな地域では、虫や野生動物などの生き物が都会よりも多く生息していることもあり、対策が必要なこともあります。
移住先を考える際は、そのようなさまざまな自然環境や気候に、今後高齢になってから、体力的、精神的に自分が対応ができるかを考えることも必要です。
5)不動産などの取得について、家族の理解を得ておく
土地や建物などの不動産を取得した場合、将来的にどうするのかを考えておく必要もあります。
特に地方では、所有者不明の土地や空き家が増えており、防災や町づくりなどの環境整備の妨げとなっていることが多くの自治体で問題となっています。
その対策として令和6年4月から、不動産相続の登記の申請が義務化されます。将来、親族の負担にならない様な対応はしておくべきでしょう。
家族が相続して引き続き使用するか、売却が可能な物件なら問題はありませんが、山間部など維持・管理が困難な場所や、資産価値が低く買い手が見つかる見込みがない様な物件の場合は、注意が必要です。
不動産の購入を検討する際は、単なる憧れだけで決めるのではなく、高齢になった時の暮らしの利便性や、相続する家族が困らないような立地を考慮することも大事です。
【参考】
■相続登記の申請義務化の案内【法務省公式ページ】
https://www.moj.go.jp/MINJI/minji05_00435.htm
後悔しない「地方移住」「田舎暮らし」
リタイア前にやっておくべき3つのこと
1)資金計画・老後の生活費を見直す
定年後やリタイア後に地方移住を考える場合、資金計画はとても重要です。
リタイア後、老後の地方での暮らしをイメージし、移住後に困らない様な計画が必要です。
例えば、退職後の収入源の確認、移住先の生活費の見積もり、貯蓄の確保、健康保険などの見直し、そして不動産を持っている場合はその売却など。さまざまな整理や手続きが必要となることが多いので、移住計画と併せて、時間に余裕を持って資金計画を進めると安心です。
2)住宅や不動産についての情報収集
地域や環境によって、住宅価格や物件の種類は大きく異なります。また、物件探しには時間がかかることが多いため、早めの情報収集が必要です。
まずは「どの様な暮らしをしたいか」「なにをしたいか」を具体的に考えながら、住みたい地域の情報を集めましょう。
例えば「自然が多い場所がいい」とは言っても、地方であれば山の中まで行かなくても自然は身近にあることが多いです。暮らしと趣味のバランスを考えながら、便利さと不便さ両方の視点で優先順位を見極めることが大切です。
ある程度場所を絞ったら、まずはインターネットで周辺の物件の相場を確認をします。これという物件があれば直接不動産会社に問い合わせをしてみましょう。
地元に詳しい不動産会社や住宅建設会社なら、サイト上で紹介していない物件でも、条件に合わせて探してくれるところも多いです。
3)移住する前に実際に現地に行ってみる
地方に移住する前には、実際に現地に足を運んでみることが大切です。移住先での生活をイメージするために、現地の宿泊施設を利用して短期滞在をしてみたり、地元の人と交流できるイベントに参加してみるなど、移住する前にしっかりと情報収集をしておくことが大切です。
また、現地を訪れる時期ですが、気持ちのいい季節だけではなく、四季を通してどんな環境かを見ておくことは大切です。
特に山間部や寒冷地では、冬の一番厳しい時期を実際に体験してみることはとても重要です。
「自分たちがやりたいことができるか」も大事ですが、老後のことも考え、インフラを含めた生活環境、気候、医療・福祉環境などのチェックも必要です。
また、実際にそこへ移住した人たちの話も聞ければ、とても参考になります。
信州・長野県の場合
移住したい地域ランキングで、常に上位にランクインしている信州・長野県。その大きな理由には、「自然が豊か」「アウトドアレジャーやスポーツを楽しめる環境」「首都圏からのアクセスが比較的いい」ということがあります。
実際、「自然豊かな環境で心豊かに暮らす」という大前提の中、「親や知り合いのいる首都圏との行き来もできる環境」を移住先に選ぶ人がとても多いといいます。
また長野県では、コワーキングスペース、レンタルオフィスなどを活用した、リモートワークやワーケーションを打ち出している自治体も多く、現役時代から地方での暮らしをイメージすることで、将来の移住につながっている例も多く見られます。
■信州リゾートテレワーク【公式サイト】
https://shinshu-resorttelework.com/
■楽園信州(長野県移住ポータルサイト)
https://www.rakuen-shinsyu.jp/
どんなところに住みたいって言ってるの?
けっこう山奥に住みたいらしいよ。
猪鍋が食べられるところ…
いのしし、獲るの?
■信州で新築住宅を検討されている方はぜひ参考にしてください。
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